ダブセクステットやデートコースペンタゴンロイヤルガーデンでお馴染みのジャズミュージシャン菊地成孔氏と、評論家であり音楽家でもある大谷能生氏が東京大学で行ったジャズ史講義録。
「12音平均律→バークリーメソッド→MIDI」をテーマにジャズ史を紐解く内容なんですけど、最後まで楽しんで読めました。なんか「ムズカシー」印象を受ける語り口ですが、読み終えてみると案外しっくり身体に馴染むのはこの講義で伝えたいことがシンプルで主軸のブレが少ないからでしょうか。
大学の講義、ということもあり「時間足んねーよ」感が滲みまくってますが、ジャズ史のおおまかな流れをざっくり把握するには充分過ぎる内容だと思います。
個人的にはMIDI関連の話をもっとじっくり聴きたかった。
ジャズのこと、音楽のことをもっと知りたい!
と、知識欲を刺激する一冊です。
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